エルメスの刻印について
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エルメス製品をお持ちの方なら、
一度はこういった刻印を目にしたことがあるのではないでしょうか?エルメスのバッグや財布は刻印(打刻)が入っているものがほとんどです。
実はこの刻印で製造年や商品の素材について詳しく分かる場合がございます。
こちらではエルメスの刻印の見方を簡単に紹介いたします。
製造刻印
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エルメスのバッグは最初から最後まで一人の職人さんが製造しているこだわりの商品です。
そのため、ひとつひとつのバッグに製造された時期のわかる「製造刻印」が刻印されています。 製造刻印は
・製造年 ・製造したアトリエ ・製造した職人 を表すアルファベットや記号が記されているものです。 製造年を表す刻印は1年ごとに変更されているようです。 |
製造刻印の形状
刻印の形や押され方にはいろいろ種類があるので一部参考までにご紹介いたします。まず基本的な刻印の見方は、このような刻印の場合
@のFLが 職人やアトリエを表すもの
Aの四角Rが 製造年を表すものとなります。
@とAの並び順や配置は商品によってはバラバラですが、
それぞれの刻印そのものは近い位置に押されています!
さらに製造刻印は、1年ごとにアルファベットが変わり、
年によって四角や丸などの記号が足されています。
1970年まではアルファベット順で他の記号はなし
1971年からは丸の中にアルファベット
1997年からは四角の中にアルファベット
2015年からはまたアルファベットのみとなっているようです。
そのため同じ製造刻印でも色々な種類がある場合があります。
たとえばこんな風に・・・
Aの四角Rが 製造年を表すものとなります。
@とAの並び順や配置は商品によってはバラバラですが、
それぞれの刻印そのものは近い位置に押されています!
さらに製造刻印は、1年ごとにアルファベットが変わり、
年によって四角や丸などの記号が足されています。
1970年まではアルファベット順で他の記号はなし
1971年からは丸の中にアルファベット
1997年からは四角の中にアルファベット
2015年からはまたアルファベットのみとなっているようです。
そのため同じ製造刻印でも色々な種類がある場合があります。
たとえばこんな風に・・・
例1〜3の全て @が職人さんやアトリエを表す刻印 Aが製造刻印 です。
ですが例1と例2のAのように同じアルファベットでも四角で囲んでいるか、丸で囲んでいるかによって年代が変わる場合がございます。
また例3のようにアルファベットしかない場合もあるようです!
職人やアトリエを表す刻印も、例のようにアルファベットのみや
数字が混ざっているもの、+などの記号が入っているものもあり様々です。
前述の通り、刻印の順番なども製品によってはバラバラなので、
詳しくない方は見分けが少し難しい可能性があります。
刻印の場所
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製品によって刻印されている場所も様々ですが、
ベルト裏や内側の縫い目付近など少し見つけづらい場所にある事が多いようです。 分かりやすいものだとブランド名の刻印されたタグの裏側に刻印されていることもあります。 また代表的なモデルの場合
バーキンは 正面のベルト裏側の穴付近 または 正面から見て左の内側のベルト付近 ボリードは ファスナー端のタブの裏側 ベアンは ファスナーを開けて内側のマチ部分 といったように決まった位置に刻印されている場合が多いようです。 (※場所が変更されることもあるので、同じモデルでも刻印の場所が違う商品もありますので注意が必要です。) ご自身のバッグがいつ製造されたものなのか刻印を探して確認してみてはいかがでしょうか。 |
刻印と製造年の一覧
注意点
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一部のモデルでは正規品でも刻印が無かったり、
前述のとおり手打ちなので、職人の加減次第で刻印が極めて薄いこと等様々です。 そのため全ての商品に刻印が必ずあるわけでも、どの商品でも刻印がハッキリと見えるわけでもありません。
明らかにおかしい刻印でない限り、この刻印のみで正規品かどうかを見極めるのは至難の業です。 2015年以降、Sはソルド品の刻印との混同をさけるために使われなくなったようです。 それまでのアルファベット順ではなくなり四角のマークも消えているので、 驚く方もいるかもしれませんが、仕様なのでご安心ください。 他にも追加の刻印が入ったり、刻印の場所が変更されたりと法則にも少し変化がありこれもまた様々です。 |
素材刻印
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エルメスの製品は革素材として牛革・山羊・クロコダイルを使ったものがあります。
牛革や山羊は見た目や手触りで違いが比較的分かりやすいですが、 中にはパッと見では見分けのつかない素材もあるため、 判別がつくように分かりやすい記号を刻印しています。 それがブランドロゴの刻印の近くに刻まれている素材刻印です
(※こちらも稀に無いことがございますので注意が必要です。) また、それとは別にオーダー品などの特別な商品には、そのことを示す刻印があります。 これらの刻印もエルメスのブランドロゴの近くに押されている場合が多いようです。 ロゴの近くとひとくちに言っても、ロゴに対して左側にあったり右側にあったり、 はたまた下側にあったりすることもあります。 職人によって押す位置にばらつきがあるので、 素材刻印も特別な刻印も明確に決まった位置は無いようです。 |
素材刻印の一覧
ニロティカス
左記のように小さな丸が二つならんだ刻印があります。丸みがあり、長方形の鱗が特徴の革。
ポロサス同様、高級品とされているクロコダイルです。
ポロサス
左記のように三角のような山形の刻印が押されています。細かく綺麗に整列した鱗が特徴で、
ワニ革の中でも最高級と言われるクロコダイルです。
アリゲーター
左記のように四角形の刻印がロゴ付近にあります。唯一、穿孔と呼ばれる点状の模様がないワニ革で、
班目が大きいのが特徴です。
リザード
左記のように横長の長方形のマークか=マークが入っています。繊細で美しくならんだ鱗と光沢が特徴の素材です。
スターマーク
エルメス関係者のために作られた製品や一級の職人が制作した証に
刻印されている等と言われています。
スペシャルオーダー
一部の人のみがオーダー可能のフルカスタマイズの製品に刻印されます。
馬蹄の形をした刻印です。
ソルド品
セールイベントの商品に刻印されるSのマークです。刻印のみでなくペンなどで書かれていることもあります。
※上記の一覧はイメージ画像ですので、実際の刻印とは多少差異がございます。
マークの形や種類の確認など参考程度にご利用ください。
マークの形や種類の確認など参考程度にご利用ください。
スターマーク
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上記でご紹介したスターマーク。
これはエルメスのスタッフや関係者向けに作られているものがほとんどなので 正規店で手に入る事はまず無く、所持している人もごく少数です。 見かけることが少ないためプレミア感があり、あえて手にしたいと思う方もいる商品だと存じます。
ですが、このスターマークの商品、正規店に修理を依頼するとフランスでの修理になり、 手元に戻ってくるまでかなり時間がかかってしまうケースもあるようです。 もしもスターマークの入った商品を手に入れる機会があった際は、 修理の事なども注意が必要です。 |
スペシャル
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スペシャルオーダーは革の種類から金具の位置まで自分好みに注文し、
この世に一つだけのバッグを作ることができるサービスです。 しかしだれでも注文できるわけではなく、継続的に商品を購入されている
ショップとの信頼関係のある人にしか作ることのできない特別なもののようです。 もちろんそういった方の数は限られているため、 流通している数もかなり少ないレアな刻印です。 |
まとめ
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見たことのある素材刻印や製造刻印はございましたか?
小さな刻印に様々な意味が込められていて、調べてみると興味深いことがたくさんです。 エルメスのバッグを買取、質預かりをご検討の方は是非【質と買取のタロー】にお任せください。
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